メンテナンス講座 TD-Z 105H O.H編


             準備する物

F-0 パーツクリーナー(オイル、グリスなどの汚れ落し)
AIR DUSTER(ベアリングの乾燥や細かい汚れ飛ばし)
F-0(スプールベアリング専用オイル)
CRC666(防錆、トリートメント効果)
純正オイル(ベアリング専用オイル)
純正グリス(可動部分に使用)
キッチンペーパー(汚れふき、油吸い)
綿棒(細かい部分の汚れふき)
ラチェット10mm(ハンドルナット回し)
ピンセット、ドライバー(-)
ハンドルノブはずし
超音波洗浄機(ベアリング、パーツ洗浄)
コップ(洗浄液入れ)
トレイ(パーツ置き)
100円ショップで結構揃いますよ



【1】
TD-Z105H
【30】
ハンドル側のサイドプレート裏のピニオンベアリングを外す。
【7】参照
【2】
ブレーキダイヤルスクリューを
コインなどで緩める。
【31】
サイドプレート裏はパーツクリーナーを付けた綿棒などで清掃する。
【3】
サイドプレートを上にずらし外す。
【32】
ベアリングリング、ベアリングを洗浄しCRC666に漬ける。
注)普段メンテナンス出来ないベアリングはCRC666で防錆&トリートメント!
その後エアーダスターで余分なオイルを飛ばし純正オイルを吹き、取り付ける。

【4】
サイドプレートを外すとスプールが見えるので、指で摘んで取り出す。
【33】
次にギヤーシャフト、ドライブギヤー周辺を分解する。
【5】
この様に三つの部品に取り外せます。
【34】
分解した順に並べ清掃しグリスを付ける。
【6】
サイドプレートの分解清掃
【35】
写真のネジをドライバーの(−)で外す。
どこへ飛んでくか解らないので、探すのに大変だぞ〜 【7】
サイドプレートの中心にあるベアリングを外す為、ベアリングリングをドライバーの(−)で持ち上げて外す。
注)写真のように親指で押えながらやらないと何処かへ飛んでしまいますよ。
【36】
ネジを抜くとフロントカバーが外れる。
【8】
サイドプレートの分解はここまで!
ベアリングリング、ベアリング、フエルトワッシャーの順に外し並べる。
【37】
次にポールホルダーナットをドライバーの(−)で外す。
【9】
次にコップにパーツクリーナーとCRC666を入れ洗浄の準備をする。
【38】
中の部品を取り出し洗浄して、グリスを塗る。
【10】
パーツクリーナーの入ったコップにベアリングとベアリングリングを入れる。
【39】
次に写真のEリングをドライバーの(−)で押す様にして外す。
超音波洗浄機はすごい!この振動で汚れは激落ち 【11】
超音波洗浄機に掛け洗浄する。
ベアリングは、2〜3回繰り返すと、さらに効果的!
【40】
ウォームシャフト(歯車にシャフトが付いた部品)を引き抜くとレベルワインド周辺のパーツが外れるので、順番に並べる。
【12】
超音波洗浄機に掛けている間に、フエルトワッシャーの古いオイルをキッチンペーパーに染込ませ綺麗にする。
【41】
ラチェット(写真中央の金色の部品)を外す。
注)ウォームシャフトを先に外さないと、ラチェットは取れないぞ!
【13】
綺麗にしたフエルトワッシャーに
リールオイルを染込ませる。
【42】
ハンドル側サイドプレートを分解し並べた写真
注)これらのパーツの中には上下の向きが決まっている物もあるので要注意!!!
【14】
洗浄したベアリングリングをCRC666の入ったコップに入れる。(防錆効果があります。
ベアリングは、あえて入れない。
【43】
写真では解りにくいがオイルやグリスが古くなって変色しているのが良く解る。
【15】
超音波洗浄後はこんなに汚れが出ます。
これを飛ばすと探すのも付けるのも苦労! 経験済み・・・ 【44】
パーツクリーナーを付けた綿棒などで清掃する。
次に可動部分にグリス、中央の穴にはベアリングが入っているのでオイルを注す。
注)清掃時クラッチをオン、オフさせると矢印のクラッチカムスプリングが飛んでしまうので必ず指で押さえながらする事!!!
【16】
サイドプレート内部は、綿棒などで綺麗にする。
【45】
外したパーツはすべて洗浄&トリートメントしグリスアップする。(ベアリングはオイルを注す。)
【17】
洗浄後のベアリングをキッチンペーパーの上に取り出しエアーダスターで乾燥させる。
いよいよ取り付けだよ〜 部品の上下に注意! 【46】
まずはラチェット(上下有り)を取り付ける。
【18】
乾燥させたベアリングにF-0を全体に少し多めにかける。
余分なオイルはキッチンペーパーに染込ます。
【47】
ウォームシャフトにカラー、ベアリングを組み込む。そのあとシャフトにグリスを付ける。
注)先にグリスを付けるとベアリングがグリスまみれに成ってしまうぞ!
【19】
次にスプールに付いているベアリングをパーツクリーナーの入ったコップに入れ超音波洗浄機で洗浄する。
2〜3回繰り返すと、さらに効果的
注)この時スプールエッジがコップに当たらない様に手で持ってやる事をお勧めします。
【48】
ウォームシールド(上下、左右有り)
レベルワインドを取り付ける。
【20】
ベアリング洗浄後、【17】と同じく乾燥させ、仕上げにベアリングにF-0を全体に少し多めにかける。
注)この時ベアリングの下にキッチンペーーを敷いてから吹くと周りに飛び散らない。
スプール全体もキッチンペーパーにパーツクリーナーを付け綺麗に拭く。
【49】
次にウォームシャフトを取り付け【39】の様にEリングをラジペンなどではめる。
【21】
次にメカニカルブレーキを外し
ピニオンシャフトを抜き取る。
【50】
フロントカバーを取り付ける。
【22】
ハンドルの裏から爪を押して、
ハンドルキャップを取り外す。
【51】
次にレベルワインドのパーツを組み込む。
【23】
ハンドルキャップを取り外すとハンドルナットが見えてきます。
【52】
次にギヤーシャフトにドライブギヤーなどを組み込む。
【24】
ハンドルナットをラチェット10mmで外すとハンドルが取れます。
注)外す時は反時計回りに廻す。これ基本!!
【53】
次にピニオンを組み込む。
【25】
スタードラグを廻して外す。
【54】
ハンドル側のサイドプレートを取り付け、ネジ×3を均等の力で締める。
【26】
スタードラグを外すと、ドラグホルダーが見えて来ます。
【55】
ハンドルノブはずしでハンドルを分解する。
ハンドルやスタードラグの裏にワッシャー張り付いているかも? 【27】
部品は外した順番に並べて置きます。
訂正) 写真には写ってないですが、ハンドルとスタードラグの間にワッシャーが一枚入ります。
【56】
ノブを外すと、中にネジが見えるので
(−)ドライバーで外す。
【28】
次にハンドル側のサイドプレートのネジ×3を(−)ドライバーで外す。
注)メカニカル上下2本のネジにはバネが下に入っているので、注意!!!
ベアリングにはオイル、シャフトには薄くグリスを 【57】
分解するとこの様なパーツで形成されています。
外したパーツはすべて洗浄&トリートメントし組み立てる。
これがTD-Zの心臓部♂ 【29】
ハンドル側のサイドプレートを開けるとドライブギヤーが見えてきます。
新品状態に生まれ変わったよ〜 【58】
最後にボディー全体をパーツクリーナーを吹いたキッチンペーパーで拭いて終了!


        
 完成
↑ページの先頭へ戻る


注)個人的趣味で始めた自己流のオーバーホールなので、これに関する不具合や故障は責任を負いかねます。
   これを見て実践される方は自己責任のもと宜しくお願いします。




inserted by FC2 system